唯一者とその喪失

 日本のアニメを好きになったのがきっかけで来日し働いていたベトナム人女性が、氷河期世代の日本人男性に殺害され、そのあと彼の部屋でふたりが一緒に過ごす、という物語。

作・演出|筒井潤

 日本のバブル崩壊やデジタル社会の発展によって不遇の人生を送るなか自我を喪失していく中年の日本人男性と、日本とベトナムの架け橋になることを夢見て来日したベトナム人女性とのあいだで起きた悲劇を描く。2022年4月に大阪で起きた強盗殺人事件を下敷きにし、グローバル資本主義がもたらす影響や仏教の死生観なども捉えるフィクション作品。世界の諸相を抉り出す詩のような台詞が、俳優の不穏に淡々としたパフォーマンスを介して、現代社会における個人の偏見と潜在的なイデオロギーを揺さぶる。
 第70回岸田國士戯曲賞の最終候補作品にノミネートされたdracom代表作のひとつ。

ジャカルタ公演( Djakarta International Theater Platform 参加 )
2026年8月6日(木) TWS

ジョグジャカルタ公演( Asian Playwrights Meeting 参加 )
2026年 7月31日(金) PSBK

横浜公演(YPAM2025 フリンジ 参加)
2025年 12月8日(月)〜9日(火) THE HALL YOKOHAMA

大阪公演(初演)
2025年 7月25日(金)~27日(日)  ウイングフィールド(大阪)

撮影:脇田友(スピカ) 2025年 大阪公演
撮影:前谷開 2025年横浜公演